娘の受験が終わってやっと本当の夏休みが来た。エジプト人の夏休みの過ごし方は様々だろうが、やはり海にゆく。アレキサンドリアの人々は、海の近くに住んでいるのでアレキサンドリアの海岸で泳げばいいのだが、大抵はアレキサンドリアの西の方のノースコーストと呼ばれるところか、もっと西まで行ってマルサマトロウワで泳ぐ。

アレキサンドリアのビレッジ

アレキサンドリアのビレッジ

アレキサンドリアの海

アレキサンドリアの海

 理由は、民族大移動のように地方やカイロからやってくる傍若無人なエジプト人から逃げるためだ。カイロの中産階級以上も公の海岸ではやはり泳がない。写真のようなシャレエとエジプトでは呼ぶが、海の近くに作られたビレッジのサマーハウスで家族と一緒に過ごす。ビレッジには、シャレエを借りている人か所有している人しか入れない。海もプールも、混み合うことは、ほとんどない。アレキサンドリアの雑踏が嘘のようだ。ビレッジは、ノースコーストにいくつもあるが、アレキサンドリアのミッドタウンまで、車で1時間以内で通えるので、夏はここから通勤するという人もいる。

 エジプト社会は、貧しい人々が多いため、富裕層は自分たちを隔離する。公園はほとんどないが、富裕層は会員制のスポーツクラブに入る。昔からあるスポーツクラブの家族入会料は450万円だ。いったん入ると子どもに受け継がれ、子どもが結婚した場合その配偶者や孫も自動的に会員になる。プール、トラック、テニスコートなどや乗馬クラブまで入っている。

 富裕層が、自分たちを守るために自分たちを隔離するのはエジプトだけではない。ただ革命後、経済が悪くなりまた貧富の差が広がり、富裕層の守りの壁がさらに高くなっているように感じる。